
漆黒の大空に妖しく乱舞する積乱雲。色を削ぎ落としたモノクロームと時間を縮めたタイムラプス映像は、風景に潜む深淵を垣間見るような覚醒と酩酊を引き起こして脳細胞を酸素で満たします。これが原風景の正体です。その原体験は子供時代。台風に押されて地を這うように流れる雲や、激しい上昇気流で刻々と姿を変える雲は空想少年の想像力を鍛える大空の学校でした。そんな妖しの原風景ギャラリーです。

一方、感性豊かな大人だけが「うっとり」できる世界もあります。それが「原風景サロン」。流れる雲がコッペパンに見えた子供時代の空想世界や、細胞の奥底に潜む太古の記憶。劣化した脳が酸素で満たされて蘇生する世界でもあり、大人が空想少年に戻る場所でもあります。