サイバー空間とは1984年にアメリカのSF作家ギブソンが著作「ニューロマンサー」で初めて使用した言葉で、cybernetics(人工頭脳学)とspace(空間)の合成語で、翻訳家の黒丸尚によって「電脳空間」と訳されました。同作品中では、肉体を伴った現実世界とは異なる位相をもった生死を超越した世界として描かれ、技術的進化を遂げた未来の世界のあり方、人類進化の行方を暗示する概念でした。
↓ 他の可視化ギャリー
地図の錯覚 宇宙船の比較 速度の比較 富の格差 値段の比較 距離の覚醒
今や世界サイパー戦争の時代です。米国はロシアや中国などが、米国の国威の象徴となっている民間コンピューター・ネットワークへの攻撃ツールを開発しているという不安を抱いて、当然それを上回る技術を開発している筈です。ここでも欲望と恐怖は表裏一体です。
米英など英語圏5ケ国が参加する国際諜報システム「エシュロン」の実態は依然、不確かですが、常時120個の衛星を稼働させ、FAX、携帯電話、電子メール、ダウンロード、衛星通信などを傍受し、人工知能実装スーパーコンピュータで情報を分析しています。インターネット上を行き交う通信の90%を監視し、20億の私的通信を傍受している・・・それを垣間見るのがここ。膨大な信号を可視化して公開することで特定の勢力が技術を悪用することを防ぐのか、未来は人間のようなAIロボットより、AIのよう人間が増えて、情感の表現より数式の会話のほうが普通になるかも・・・そんな妖しに満ちています。