夢の跡。透明な寂寥感が流れる
日本が大陸と太平洋で戦争の泥沼に嵌っている間も北海道の空は澄んでいました。北海道は、B-29の航続距離圏外。戦争末期には米空母から発進した艦載機による激しい銃爆撃や艦砲射撃で都市部は2日間で甚大な被害を受けたものの、開拓の空気を色濃く残す地域では内地の景気とも爆撃からも無縁で、古老が語る「あの戦争もどこか遠い世界の出来事だった」というのが実感でした。ここ美唄もかって日本の近代化を支えた夢の残像。今は透明な寂寥感だけが流れています。音楽の曲目選択は左上の曲目リストから。