果てなき旅。音の風景の酩酊
脇見運転に繋がりかねない絶景地や観光地、逆にイライラが蓄積する工事中や渋滞道路・・・どちらも運転者にとっては緊張感を強いる情況ですが、注意力は維持されます。本当に危険なのは緊張感が麻痺して注意力がなくなる単調な風景。現実感が薄らいで所謂「トリップ状態」になります。1960年代のアメリカでもそんな事故が多発していました。その点、現実の運転では危険でも映像世界なら「うっとり」に浸れます。右のモニター画面から音楽を再生してみて下さい。BGMが風景を物語に包む、というより懐かしい音楽のBGI(Image)として風景が流れる。単調こそ相応しい。そんな陶酔です。