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情景 / 北海道の空
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遠い記憶・・・北海道の空。透明な寂寥感が漂う原風景です。もう一つの子供の情景は、
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原風景「北海道の空」
うっとり探偵団「アカデ ミアサロン」 Academia Salon by Uttori Tanteidan
ここは子供の情景ではなく大人の郷愁です。場所は終戦直後の北海道・美唄・・・ありふれた夕景に遠い記憶が浮き上がります。炭鉱だった北海道の美唄に住む古老の話です。「戦争の記憶といっても爆撃もなく、空は晴れていた・・・」。本土から離れた北海道なら戦争とは無縁。爆撃がないのは当然と思いがちですが、実際には北海道は大規模な爆撃に遭っています。以下Wikipediaの説明です・・・。第二次世界大戦末期、日本は制海権を失い、アメリカ海軍の艦艇の展開を沿岸部にまで許す状態となった。アメリカ海軍の第38任務部隊は、北海道南部から登別市沖合へと展開。13隻の航空母艦からのべ3,000機以上もの艦載機を発進させ、留萌市以南の北海道主要都市に無差別爆撃及び機銃掃射を行った。特に軍需産業の生産地であった室蘭市、釧路市、根室市への空襲は大規模だった。なお本州以南の日本本土に多く飛来したB-29は、基地であるサイパン島や硫黄島からでは北海道が航続距離範囲外であることもあって、道内での戦略爆撃はほとんど行なっていない・・・。それで内陸部の炭鉱は無事だったのか・・・ではありません。
実は美唄、歌志内、芦別など巨大な設備をもつ炭鉱施設が空襲を受けなかったのは、シンガポールなどから移送されてきた連合軍捕虜が理由。三井美唄の高台の建物には396人の捕虜が収容されたいたことを知る人は多くありません。 漆黒の空に乱舞する雲はそんな歴史の闇を暗示して止みません。因みに道庁所在地である札幌市は空襲はあったものの死者は1人のみで、被害はほぼ皆無。京都市と並んで空襲をほぼ免れた都市であり、現在は人口で東京、横浜市、大阪市、名古屋市に次ぐ国内第5の大都市になっているのも、運命の為せる技。妖しの雲は歴史の雲でもあります。