覚醒 / Academia

廃駅。かって賑わっていた場所には透明で静謐な空気だけが流れます。
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新表現/原風景アカデミア
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原風景「廃駅」  うっとり探偵団「アカデ ミアサロン」 Academia Salon by Uttori Tanteidan 


ここはかって人々の夢と希望を乗せて走っていたアメリカ西部の廃駅です。漆黒の大空を流れる不気味な雲は何か怖いものを運んでくる「魔性」のようにも見え、一方ではその役目を終えて物質に戻ってゆく駅への「レクエイム」のようにも見えます。人によって見え方は様々ですが、共通しているのは「駅」は単なる人の移動の起点・終点・通過点ではなく、人生の節目の象徴であることです。駅をテーマにした映画や文学や音楽作品の多さがそれを物語っています。「うっとり探偵団」が駅に潜む妖しを探検します。

駅も港も空港も人やモノが出発・到着する場所ですが「思い入れ」は全く違います。空港を舞台にした有名な映画にトム・ハンクスの「ターミナル」があります。パスポートが無効になりターミナルに閉じ込められてしまった男と、ターミナル内の従業員との交流と恋模様を描いたロマンティック・コメディです。フランス映画「パリ空港の人々」もパスポートを盗まれたためにシャルル・ド・ゴール国際空港に足止めされた男と、様々な事情により空港で暮らす人々との交流を描いた作品です。ロサンゼルス国際空港を舞台にしたのは「ダイ・ハード2」。こちらはアクションです。最新ハイテクの固まりである飛行場は「情感」は似合いません。名作「カサブランカ」のラストシーンもモロッコの飛行場ですが「情感」というより「男の美学」でした。Where were you last night? (昨日なにしてたの?)That's so long ago. I don't remember.(そんな昔のこと覚えていないね。)Will I see you tonight? (今夜会える? )I never make plants that for ahead.(そんな先のことはわからないよ。)・・・今も「時の過ぎ行くままに」の旋律と共にダンディーに憧れる男共の脳裏には焼き付いて離れません。

一番「人生の風景」になるのは港です。映画「タイタニック」の出航シーンの悲劇の航海になることも知らず希望に胸膨らませて乗船する人々は幻のようです。しかも実際に沈んだのはタイタニック号ではなくボロ船のオリンピック号、しかも就航前から石炭火災を起こしていた・・・そんな秘密を知れば余計に悲劇性は高まります。映画ではありませんが、戦前に移民船「ブラジル丸」が出航した横浜港や戦後大陸からの引揚船「興安丸」がたどり着いた舞鶴桟橋の記録映像も見る者の胸を打ちます。いずれも生死を賭けた・生死を乗り越えた濃密な人生の風景だからです。

では身近な「駅」はどうか。空港や港には廃空港や廃港はめったにありません。昔も今も重要な交通ルートにあって絶えず活動しているからです。一方、鉄道の廃止に伴う廃駅は日本でも恐ろしいほど残っている、というより放置されています。余程の危険がない限り費用をかけて解体・整地することはありません。アメリカ大陸でも町を離れてちょっと車で走れば朽ち果てた駅やゴーストタウンが簡単に見つかります。→ こちらにギャラリーもあります。文章が得意な人なら「身勝手な人間に捨てられ場所」なんて表現するかも知れませんが、映像が好きな「うっとり探偵団」にとっては「人間の道具から解放されて本来の物質に還ってゆく場所」と映ります。そこには思考の透明で濃密な空気が流れています。駅を舞台にした情感溢れる映画駅は →こちらから