覚醒 / Academia

見果てぬ夢は人間だけではありません。街が見ていたアメリカの幻影です。
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原風景「記憶の雲」  うっとり探偵団「アカデ ミアサロン」 Academia Salon by Uttori Tanteidan  

1900年代のミシガン州の田舎街。正面の建物の「Goebel Brewing Company」の文字から、ここがデトロイトのビール会社であることを示しています。この漆黒の空に妖しい雲が流れる無人の街並を見て「不気味な風景」と感じる人も「懐かしい覚醒の風景」と感じる人もいます。子供の頃から写真雑誌「世界画報」の外国風景を食い入るように眺めていた「うっとり探偵団」が「記憶」の妖しを探検します。

「マドレーヌに浸した紅茶の香りから、幼年時代に家族の休暇で滞在していた田舎町コンブレーでの出来事を次々と思い出す」・・・マルセル・プル-ストの「失われた時を求めて」の一節です。嗅覚から過去の記憶が鮮明に蘇る心理現象は後に「プルースト効果」として有名になりました。嗅覚は五感のなかでも突出して感度が高く、鋭く、記憶力がいい感覚です。理由は鼻の粘膜の受容体からの信号が脳に「直接」届くため。味覚や嗅覚など「段階」を経て脳に情報が送られる他の感覚に比べるとノイズが少ないのが特徴。難しい説明が好きなWikipediaでは・・・プルースト現象につながる香りは、快感に関わる大脳前部の前頭眼窩野(ぜんとうがんかや)や、記憶に関与する大脳内側の後部帯状回の働きを活性化させると同時に、炎症を起こす血液中の体内物質を減少させ、体調をよくすることも確認されている・・・早い話が細胞を直撃して気分が良くなるという訳です。それ故、言葉で表現するのが難しく、本人しか判らない感覚・・・と言われてきました。

「うっとり探偵団」はこうした「曰く言い難い記憶の感覚」を映像で表現しようとしています。その肝となるのが刻々変化する雲や光の動き。記憶を思い出す例えとして「引き出しからモノ(記憶)を取り出す」なんて言いますが、記憶はそんな固形物ではなく、妖しく変化する雲や光のような流動体だと考えたほうがピンとくる=細胞が酸素で満たされる実感があります。むしろ「記憶は細胞が酸素で満たされやすいように振舞う」と言えます。例えばこの映像を見て「うっとり探偵団」なら「見たこともないのに何だか懐かしいのは何故?もしかしたら長い眠りから醒めて本当の場所に戻ったのかも知れない」と空想します。これこそ記憶の醍醐味です。一方、記憶の恐るべき未来像は→ こちら