覚醒 / Academia

バチカン広場は人が集るだけではなく、夢や希望や空想の出発点でもあります。
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新表現/原風景アカデミア
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 覚醒と陶酔を変えてみる 

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 このサイトについて 
原風景「神の謎」  うっとり探偵団「アカデ ミアサロン」 Academia Salon by Uttori Tanteidan 


我々はいつ・どのようにして「神」を発明したのか・・・人類最大の謎がこの広場にあります。ここは世界で最も有名なバチカンの「サンピエトロ広場」。夢少女と空想少年をミロとダリとキリコが出迎えています。他の覚醒ギャラリーでは漆黒の空に妖しく乱舞する雲も、ここでは広場の荘厳性を高める引き立て役に過ぎません。風景のどんな成分がそう感じさせるのか、神々しいと言われる場所にはどんな共通項があるのか。「うっとり探偵団」が人類が創り出した最高傑作「神の風景」を探検します。

雲は物語に欠かせない存在です。刻々その姿を変えながら流れる雲は生物の根源的な記憶を呼び覚まして見る者を惹きつけます。特に宗教画では雲は光=神を導く重要な役割を演じています。それは「神」や「主」や「聖人」が雲に載って昇天したり降臨したり、時に邪悪な人間や未熟な人間からその姿を隠したりしますが、物体としての「乗り物」や「カーテン」というより願望や恐れの象徴です。読み書きどころか、知識も技術もない時代の人間は常に恐怖に囲まれて生きていました。そんな時代では絵は重要な媒体。天変地異は自然現象ではなく怒れる神の所業だと絵を見せられれば簡単に納得します。例えばエル・グレコの「トレド眺望」は不気味な雲を引き裂きながら雷光轟く光景を描いて見る者を畏怖させます。一方、コッラード・ジアキントの「楽園」では雲に乗って天国へ向かう人間達を描いて見る者を恍惚とさせます。

凡ゆる自然現象は神の所業であり、天変地異は「神の怒り」。災害が続くのは「神の試練」。現象が回復すれば「神の赦し」。もし何らかの方法で「科学知識」を持つ人物がいたら文字通り「神様」のように崇められた筈です。我々はイスラエルの「ガリラヤ湖」の畔りで数々の奇跡を起こした世界で最も有名な人物を知っています。実に巧妙な仕掛けですがインチキとは言えません。得体の知れない自然の恐怖に囲まれ、知識も技術もない時代では、「恐怖心」を「信仰心」に転換することで人々は心に「安定」と「覚悟」を得たともいえるからです。
そんな神様に聞いてみたいのは「これだけ科学・技術が進歩しても人間の恐怖心が膨張しているのは何故なんですか?」・・・神様はこう答えるかも知れません。「”技術”は欲望の産物。”神”は恐怖の産物。人間は欲望は抑えられても恐怖は抑えられない生き物だからさ」・・・。