「夕日を眺めてうっとりなんて探偵団も人の子、誰が見てもキレイな風景はいい、ということですね」なんて言われると「じゃあ伺いますが一日中同じ風景なら美しいと感じますか?」「?」「ピンとこなければ花火。消えることなく夜通し光っていたら美しいどころかいい迷惑ですよ」「確かに・・・」ここでようやく相手は「美しさの本質は儚さ」だと気付きます。三浦半島が「夕日の宝庫」である理由は東・南・西の空と海が一望できる台地であることです。しかも主要道路を一歩入れば、そこは誰もいない特等席・・・日常生活圏でありながら、少し走るだけで透明で濃密な非日常世界が待ち受けています。で画像拡大
三浦半島が「影」に事欠かないのには理由があります。台地が多いということは、そこにある建物や物体は下から見上げる位置にあるので日没で浮かび上がる「影効果」はひと際目立つ訳です。だけでなく、畑の中に旧日本軍の遺構があって、昼間は目立たなくても日没時には異様な形を浮かび上がらせて探偵団を興奮させます。 → 画報トップへ戻る