人には海派と山派がある・・・「うっとり探偵団」は勿論「海派」。重い荷物を担いで何時間も何日間も歩いて山に登ろうなんて意思も根性もさらさらなく、思うに山が好きな人は真面目で、足元を踏み重ながら、コツコツと努力を重ねた先に幸せ(頂上)が待っていると信じて疑わないのかも知れません。成功している経営者に山好きが多く、一か八かで事業を起こして派手に消える事業家に海好きが多いような気がします。要するに「海」の本質は「豊かさ」と「自由」と「冒険」・・・探偵団も子供の頃は浜に出て、波と雲と外国船を見ながら、未だ見ぬ異国を空想して「大人になったら世界を回るのさ」・・・そしてその通りになりました。誰もいない海辺はそんな空想少年・夢少女を生み出す力に満ちています。 で画像拡大
今も隆起を続ける「生きている台地・三浦半島」。台地の縁(防風林)の先に、複雑に入り組んだ海岸線と岩場が口を開けているなんて外見からは想像できません。それだけに藪を掻き分けて磯に降りた時の「うっとり」はひとしお。聞こえるのは波の音と梢を吹き渡る風の音。誰もいない海辺で透明な白日夢に浸る・・・至高の官能です。
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