東京湾の入り口に匕首のように突き出た三浦半島は江戸の昔から首都防衛の最前線。今も湾内に残る第一・第二海堡もその遺構(第三海堡は関東大震災で崩壊)・・・その後、大砲の射程距離が伸びて海上要塞としては無用化したものの、陸上の三浦半島は太平洋戦争時には半島全体が要塞化。もし広島・長崎への原爆投下が半年遅れていたら、アメリカ軍は茅ヶ崎に上陸して神奈川県は第二の沖縄になっていた。そんな悪夢の痕跡は今も「廃墟」のフリをして、畑の中や崖下に、あるものは剥き出しに、あるものは草に覆われ、あるものは今も得体の知れない怪電波を発しています。で画像拡大
三浦半島が「影」に事欠かないのには理由があります。台地が多いということは、そこにある建物や物体は下から見上げる位置にあるので日没で浮かび上がる「影効果」はひと際目立つ訳です。だけでなく、畑の中に旧日本軍の遺構があって、昼間は目立たなくても日没時には異様な形を浮かび上がらせて探偵団を興奮させます。
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