我々を取り巻く環境は決して安全・安心ではなく、いつ事故・事件・天災が起こってもおかしくないのに、同じ風景を眺め、同じ道を通り、同じ行動を繰り返しているうちに人は次第に異変や変化を「感じない・認めない」という恐るべき「日常の罠」に嵌りこみます。ここにある風景は観光地でも景勝地でもなく、何の変哲もない日常がふと垣間見せる非日常です。劣化した感覚を覚醒させる風景です。 で画像拡大
三浦半島が「影」に事欠かないのには理由があります。台地が多いということは、そこにある建物や物体は下から見上げる位置にあるので日没で浮かび上がる「影効果」はひと際目立つ訳です。だけでなく、畑の中に旧日本軍の遺構があって、昼間は目立たなくても日没時には異様な形を浮かび上がらせて探偵団を興奮させます。 → 画報トップへ戻る